みゆぷり日記

楽しいおでかけ、おいしいおやつ

本棚 読書 村上春樹

私は読書が好きです。特に小説が好きです。マンガも好きだけど、小説のほうが時間を忘れられます。

京都に来てから(=社会人になってから)もそこそこ読んでいます。10ヶ月で20~30冊は読んだのですが、本を置く場所も買うお金もなかったので、ほとんどが借りた本です。

でも最近、「読んだ本を本棚に並べておきたいたなあ」と強く思うようになりました。あんまりはっきり理由はわからないですが、記録として残したいんですかね。単に何を読んだかがわかるというのもだけど、影響を受けた記録というか。本の好みも変わるので、それが本棚から読み取れたら面白いかもなあ。

福島にいる頃も好きだったけど、京都に来てからより好きになったのは村上春樹です。人の心情に溢れていて読んでいて苦しいくらいだけど、その苦しい感じが好きです。(苦しすぎて苦手な作品もあるけど)

村上春樹の作品で好きなのは、『ダンス・ダンス・ダンス』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』は読んだ直後より少し立ってから「あ、なんか面白かった。」と思いました。苦手だなと思ったのは『国境の南、太陽の西』『ノルウェイの森』です。

村上春樹の描く思春期は濃すぎて、読んでいてつらいです。なので主人公が大人のほうが好きです。村上春樹に出てくる主人公は、男性で、頭がよくて、感情や欲求はそのそれぞれに名前がつけ切れないほど豊かで(これは悲しみ、それが性欲、あれが恋、みたいな。それを表現してる村上春樹はすごいなあ)、でもその感情や欲求を理性でコントロールできてしまう(よくも悪くも)のに、人にはそれを適切に表現できない(根本的コミュ障)。

自分の気持ちを正確に表現するのは実際のところ不可能で、しかも正確に伝えたところで人との関係性が良好に築かれるかというとそれは違うと思います。なので伝えるべきことを相手に伝わる方法で示さなきゃいけない。それができない。「チャーミングだ」といえてもそれだけじゃだめだと思うんです、長く続く関係性を築くためには。だから色んな女の人と関係は持つけど本当に近くで寄り添えないんですよ!それでも、なぜか何か、心の奥のものを共有できる女の人が登場して、丸く収まっちゃったりするんですよね。現実世界もそうであったらいいな、と、村上春樹の小説の主人公に共感しまくっちゃう男子に希望を与えているんでしょうね(しらんけど)。

私は男性の友人は多くないけど、その数少ない友人は村上春樹の小説の主人公に似ている人が多いです。村上春樹大好きな友人っていうか共感しまくってて影響受けすぎな人も。完全に男性目線の小説なので、女性の私は村上春樹ワールドに共感できるわけではないけど、人の心の動きを感じられるのがとても心地いいと思うのでした。

とか散々書きましたが、そこまで村上春樹読みまくってるわけじゃないのです。読んでない著作もまだまだたくさんあります(初期の小説もだし、1Q84もまだ読んでない...)。本読みすぎると仕事中に目が痛くなるのでそこそこにしておかなきゃいけないけど、村上春樹だけじゃなくて色んな小説を読みまくりたいです!!!