みゆぷり日記

楽しいおでかけ、おいしいおやつ

去年、自分の23歳の誕生日に「この1年は穏やかであってほしいな」と願ったのを覚えている。22歳、地元での内定を手にして、就職に備えて毎日何時間も勉強して、でもそれを自ら捨てて京都にやってきた22歳の一年間は、箱入りの私にとっては激動だったから。何の誇張もなく生きるだけで精一杯だった。

23歳の1年間は、生活の基礎はできてきて、「生きていればよい」段階を過ぎてしまい自分と向き合わなくてはならなかった。周りの優れた大人は、好きな事をしなさい、自分の人生を生きなさいといったけど、私はやりたいことも生きる理由も何ももってなかった。正直生きること自体がしんどくて「いつまで生きていればいいんだろう」と思う毎日だった。どう生きるか毎日毎日考えていた。

もうどうしようもなくなるまで毎日考えていたけど、ある日突然どうでもよくなった。別に好きなことしなくてもいいじゃないと思うようになった。わたしは今わたしの周囲にいる大人たちほど器用ではなく、強くもなく、加えて歩もうとしていた人生から大きく外れた。1年や2年で新たな自分の道を決められなくて当然で、自分のペースで好きなようにやればいいじゃないと気づいた。

結局それが自分の人生を歩むってことなんだろうなと、好きに生きるということなんだろうと思った。

たくさんの人に助けられ支えられながらだけど、もう自分の食い扶持を自分で稼ぐことができる。自分の責任で生きていいと思う。最近やっと自分を「子ども」ではないと思うようになった。立派なおとなではないけど、もう子どもではない。

穏やかではなかったけど自分との戦いに1つ勝った23歳の1年間だった。24歳の1年はとにかく楽しく、でも努力を忘れないよう生活したいと思う。