4月1日に新卒が入ってきたので、便乗して「新卒です♡」と言って回って失笑を買っていた。「新卒扱いされてもいいことないでしょ。」言われて、まったくその通りだけど「新卒!ってちやほやされたい!」と言ったらさらに失笑された。十分ちやほやされてるでしょと。
ちやほやされたい、というのはもちろん冗談なのだけど、新卒がうらやましいなというか、その言葉に憧れはあるのに気づいた。大学の卒業時期に震災があって、卒業式はもちろんなかった。卒業を祝うことも、桜が咲く時期に入社式もなかった。学生から社会人になる時期がうやむやのままわたしは大人になった。きっと成人式に出なかった人があとから出ておけばよかったと思うような、そういう感傷なのだろう。