成功体験をもっているできごとにはポジティブなバイアスがかかるし、失敗体験をもっているできごとにはネガティブなバイアスがかかる。わたしは高校受験に成功しているけど大学受験は思い出したくもない(受験自体というよりは世間知らずで甘ちゃんだった当時の自分に！)。だから高校受験の話を聞いても「ちゃんと準備すれば大丈夫でしょ〜」と思うけど、大学受験の話を聞くと胃が痛い。
そういうバイアスはあらゆるできごとにかかっている。誕生日を毎年だれかに祝ってもらえる人は誕生日をいい日だと思っていると思うし、もてない男性はバレンタインを憂鬱な日だと認識していてもおかしくない。成人式が有意義だった人は、成人の日は大事な節目であると思い子どもにも成人式への出席をすすめるだろう。
何が気をつけないといけないって、自分よりあとに自分が通ったそのときどきのイベントや儀式を通る人々への配慮だと思う。そのできごとへのバイアスの押し付けをしないようほんとうに意識したほうがよい。
一般的な意見としてであったり、あまり影響をおよぼさない相手ならまあいいけど(きりがないし人それぞれのバイアスを含んだ話はそれはそれで面白い)、年下の親しい友人であったり、将来の自分の子供への接し方であったりはもう少し考えようと思った。せめてバイアスがかかっていることの自覚をもちたい。
みんながめでたいことだと思っていることに対し、自分はあまりめでたい気分にならなくてなんでだろうと思っていたら↑みたいなことが原因だった。バイアスをとりのぞいたらちゃんとめでたいことだったので、安心してめでたいことだと思えた。よかった。
