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「震災で内定なくなったけど、あんまりショックじゃなかったな。結局妥協して選んだ進路だったんだと思うんだよね。大学の選択も職業の選択もすべてリセットされて、わたしはむしろラッキーだった。」
と言ったら、
「どうしようもなかったから、あきらめざるを得なかったんじゃないの。それどころじゃなかったでしょ。」
と言われた。

どちらも本当なのだと思う。自分で言ったことは強がりではない。一方で、どうしようもなかったっけ、と記憶を辿ったら、そういう状況だったということも思い出した。どうしようもなかったということを、覚えていてくれて感謝した。